服のデザインは出尽くしたって、僕が服づくりはじめた頃すでに言われてたけど、嘘じゃん。
10年前なくて今ある服のデザイン、価値観、組み合わせ、色々いっぱいあると思います。
だから、
今でも服のデザインは出尽くしたと相も変わらず耳にしますが、
誰がなんと言おうが、これからも沢山見たこと、
感じたことないものが生まれるわけで、
それらを自分で見つけていくこともできるというわけです。
それらを探すことなしに満足はなく、僕はそのために生きてます。
かねてより、僕は作る服が自分であってほしいと思っています。
この思い通りになかなかならない現実世界の中で、
それでも自分を通しあがき前
に向かって変化しようともがいていく様に
最大限の人間らしさがあり、そこから生まれる可愛さは素直でなく奇妙だったりもしますが、
僕にとっての服の中身の大部分はそこにあり、魂なのだと思います。
素直になんかになってたまるか。
中身中味。
たとえば、みんなに好かれる可愛いらしいおしゃれな女の子がいて、
その子は世間との違和感に悩んでいた。
みんなに受け入れられる可愛いとかオシャレというのは、
実は雑誌やテレビなど世間からの
こうあることが望ましいという刷
り込みであり、
本当のその子はそこにいないことになんとな~く
気づいてしまったか
らだ。心の裏側に潜むよくわからん本当の私を真摯に探求するほど、
世間の可愛いとかおしゃれとは離れていってしまう。だから、
悩む悩む。
僕は、そういった裏側に押さえ込まれた私が表に出てきちゃって、
それを受け入れてくれない現実
世間との狭間で葛藤してる複雑なかんじ、
なんかいいなって思うのです
。
そして、そんな得体のしれない本当の私を知り、
苦しみつつ楽しみつつ
表側の私といっしょに世間に表現している人
って本当に素晴らしいと思うのです。
勿論、そんな葛藤とかせず、
世間にうまーく自然に自分を落とし込める人もいて、
そういった人は正直正直羨ましいし、とても素敵です。
でも、
少なくとも僕は、色々不器用であったり素直でなかったりで、
全然うまく自分をおさめられなくてとても苦労した。
漫画とかドラマで出会ったスマートでかっこいいあのキャラクターのようになりたいと思った
けど、
そもそも僕は馬鹿であり、そのキャラとはかけ離れていて、
無理だったのだ。
いっくらスマートを装ってもすぐにボロが出て、
気付いたらくそひょうきんな僕に戻っている。
だから、いつからか
そんな自分を理解し、なるったけ嘘をつかずに開き直って生きてます。
くそ寒い冬の夜、近所のガストでこのブログを書き
かれこれ10ヶ月ぶりにブログを更新している僕ですが、
2014SSのご注文頂いた分
などの制作がなかなかなかなか終わ
らず(毎度のことで恐縮であります)、
全部完了させてから書けよというかんじなのですが、すいません。
納得いくまでデザインした服を、いざ商品としてきっちり完全に作り上げる重さを痛感しています。
そして、その注文分の制作に追われ、新たに頭の中に浮かんできているものを
14-15AWの服としてなかなか作り出せない歯がゆさも感じます。
ところがどっこい、
服の世界でやっている以上、生産時のこの重さは重いほど、
次の服へのバネになるのですか
ら超ありがたいものなのであります!!
最後に次のコレクション。
まだ確定ではないのですが、展示会を
原宿で4月24日(木)~27日(日)、おそらく大阪でも5月上旬に行います。
確定次第改めて告知しますね。時間がねえええええええええええええええ
んで、
久しぶりにテーマを設けます。テーマは「裏世界」。
単純に裏ということでもあり、さっき上で書いたような、心の裏側だったり、
僕が勝手に感じるドラクエみたいな裏の世界でもあり、パラレルワールド的だったり、
異世界、裏側、きれいきたない、表の私と本当の私。なんでもいいや。
ただ、強くいきたい。
ほんの一握りの人にとっては、圧倒的と感じてもらえるコレクションにしたい。
一着一着作っていく中で、僕自身がまだ見たことないものに出会えるように
取り組んでいく所存です。