2010年1月6日水曜日

過去現在未来



       


      
誰しも生まれ故郷など、どこにいようが本能的に気持ちはそこにあるといったような場所が
あるかと思います。写真の橋はぼくにとってそんな場所のひとつです。

僕は神奈川県の秦野市という自然豊かな土地で育ったので、体が自然と自然を求めます。
この橋は風の吊り橋という名前で、同市の丹沢の麓に位置する県立戸川公園の中に存在します。
普通は小田急線の渋沢という駅からバスで行くような場所なのですが、
公園の横に丹沢湖から流れ出ている四十八瀬川という川があるのを発見したので、
駅から川沿いの道を通って歩いて向かうことにしました。 
実家で親父に貰ったとらや のようかんをポケットに入れつつ、ちょっとした探検気分を
味わいました。かなり道に迷いましたがなんとか無事に到着。

ここには節目節目に訪れていて、前に来たのは2年半くらい前でした。

2年半前といえば、はるかきみへ は未だ存在してなくて、僕自身は色々で、いい歳して
何もしていない、
結構どん底な生活を送っていました。せめて気力があればいいけど、肝心なやる気も出ない。
貯金も0だしまいったなこりゃ。
まあ、なんというか精神的にもそれ以外も結構最悪な時期だったわけです。 
組織と違い、ひとりになったら何もできない無力感。なんにもないじゃん。

そんな闇の中で、恐怖にまぎれてただひとつあった恐怖とは少し異なる感覚。
どういう状況にせよ自分の服を、そして純粋に自分自身を探していかなければならない流れに
入ってしまったという感覚だけ。

いつも僕は楽しいこと、ワクワクすることとか言ってますが、
このときばかりはそんなんではありませんでした。暗い暗い闇の中。
あるのは頭の中で反すうされる つくれ という言葉のみ。やる気なかろうが。

だからどうにかこうにか作ってみたものです。嫌々に、愛すべき魂のない心無き服たちを。
またつくることが楽しくなるときがくることを信じて。あの時の僕にできることはそれだけだった。



   
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そんな二年半前の僕に向かって橋の上から叫んでやりました。心で。     
そのうち楽しくなってくるから絶対に服からはなれるなと。お前の気持ちもわかるけど、
つくれつくれつくれとにかくつくれええええ

新年早々うざくてすいません 

過去の僕も、今の僕も、そして未来の僕も、僕は僕です。ぜんぶくっついています。
妄想といえば妄想だし、真実といえば真実。なんでもいいんだと思います。
なんかいいなこの感じ。

さあ、2010年のスタートです。

まだまだ未完な今の僕に向かって叫んでいる、未来の僕の声を聴くために、
しっかりと耳をすましていきたいと思います。